久しぶりに晴れ。 突然の豪雨が観測された地域もあったようだが、この周辺は時々おおきな雲が太陽を隠したり、360°遠くに積乱雲が見られたり、16時過ぎに北北西の空に入道雲が大きく盛り上がったが、崩れる様子なくよく晴れた。
視界にある積乱雲は、地面近くから力強く空高く盛り上がる風ではなく、にわか入道雲の感。 ある程度高く盛り上がってはいるものの、江戸時代の幽霊画のように足がない。 あんまり降られては困るけれど、ふた昔前のように「涼」を運んでくる程度なら、一度や二度の夏らしい大雨も悪くない。
さてさて久々に光線が強かったからか、たまたま今日が始点なのか、撮れた画を見てLeica M8のシャッターが壊れているのを発見。 画面の下、僅かな幅だが横方向に2段ほど明るい帯が出る。 前に壊れたときも似た症状で、やがてシャッター幕が1枚外れてブランブランになって、暫くはそのシャッター幕が画面に写り込んだり運良くそうならなかったりが続き、そのうちに前後方向のブレ幅が大きくなるのだろう、近いシャッター幕とで噛んでしまい動かなくなってしまう。 M8のシャッターは1/8000秒まであり、1/4000秒と1/8000秒とではその寿命の縮まりは「べき乗」的だと聞いたことがある。 前回の故障は購入から7年後で約35,000ショットの頃、今回は14年後で約78,600ショットの頃にあたり、考えようによって --- かもしれないが、まぁよく頑張ってくれた。 M型デジタル機の初号機であるM8、レンズ群にご自慢のF1.4のSummiluxもあるしで頑張って1/8000秒を搭載したのだろう。 その後に発売されたM8.2以降は、1/4000秒が最速のシャッター・ユニットが採用されている。 「はじめの一歩」だったし、メーカーの思い・気合いが処々に感じて取れる機械。 シャッター速度に関しては、最近の機種だと電子シャッターを用いて機械シャッターよりも速い速度が出せるのかも。 技術的な諸々、やはりM10やM11、使い勝手良く進化してそうだなぁと感心する。 M型に無線LANやGPSなんかも付いていて、M8を手にした頃には「そうした機能は無縁だ」と思っていたものもちらほら。 撮影感度もISO 64~50,000だそう。 M8のISO 160~せいぜい640とは雲泥の差。 「せいぜい」というのはノイズだらけで「運が良ければノイズが少し目立たない」くらいな高感度事情。 ただ、C-MOSではなくCCDセンサーなためか、そのどこか不思議な陰影の独特さは孤高のものかも。 陰影ね..、撮れてないな、そういうの --- とは思いながらも、M8は、そうした特殊事情感も手伝ってか、手にした感触はよく馴染む。
で、シャッターの故障。 どうしようかな。 使い続けるための諸々、大変そうだなぁ...。