2022-06-26

今日は少し曇り

   作業していてふと顔を上げたら空一面に雲が広がって、朝ははれていたのがすっかり曇り。 また梅雨に戻ってゆくのか? と思いながらの夕刻は、通りの奥までオレンジ色の夕陽が届いてパッキリと建物が照らされていた。 18:20にクルマに乗りこんで、まだ陽のある住宅街のなかの狭く入り組んだ景色を見渡し、ここ数日気になっていた工事現場へ向かうことに。 駐車場からは駅1ツ半ほど行ったあたりで、数年前にバス・ロータリーが出来た場所。 駅まではさほど幅のない対面2車線の道路を越えてすぐ、交通量が多いので、いずれ駅直通の歩道デッキでも作るつもりなのだろうと無理なく想像が巡る近さ。 その「駅前エリア」の空き地にドンと都営住宅の類の建設が始まった。 商業施設でも作れば人流が出来るだろうに、残念ながら先を越されて(?) 近所にスーパーが出来てしまった。 駅前を住戸で埋めてしまうと、それ以上には発展のしようが無くなる気がして、そうした作りを見るとつい「勿体ない」と思ってしまう。 が、思えばこの駅の反対口には「いつ建て替えるつもりだろう?」と心配になる旧さの、6-7階建てほどの大きな都営アパートが3棟ある。 その一階部分には商店が入っているが、近年は、見ていると後継者不足といった風な個人店が多く、シャッターの閉まったきりの場所も。 そうした建物自体は、特に朝日・夕陽の当たる風貌は案外艷やかで、行き交う人々の生活感があって、小さいながらその一部を担う駅舎があって、かつての隆盛を思うアパートの規模感と今後を危惧する経年感と、当たり前のように毎日送られる生活感と、ここまでこうして隅々まで馴染んだ街の「構成感」や「定着感」に、程よく心地よい感激を思う。