2021-09-24

きょうの日射し

   Loxia 21mm、思ったよりも歪むんだなぁ。 思えばわりと長いこと歪みの出にくいBiogonを使っていたので、被写体に正対したときの歪曲はけっこう気になった。 ただ、不思議とそれほど気持ちの悪い歪み方ではないようにも思う。 それが気になるならBiogonにすればよかったのに、と自問してみるものの...。 ずっと、どことなくBiogonに馴染めないところがあって、それは多分Distagonの方を先に使っていた経験から、体が覚えている「広角感」というか、Distagonだからこその奥行きなのか、画面の奥から何か語ってくるものというか、写った風景の「気」のような気配に吸い込まれそうになるというか、画面の奥の方に妙に気になる空間があって、それが脳裏から、というか背筋にむず痒さというか、軽い寒気というか、意識を抜き取られてゆくというか、どうも妙なのだけど、そういう感触の有るナシがBiogonとDistagonの相違? というか、そういう感触。
   Biogonの「定位感」というか、歪みなくその場に空気感をしっかり見て取れる雰囲気というか、しかもタテヨコ端正に。 それはそれで良かったんだろうな。 Biogon 2.8/28mm ZMなんて、今は手元にないけれど時々無性にあの世界に浸りたくなることあるし。 Biogonを否定する気はまったく無く。 何だろな。 やっぱりDistagonの「奥に何か潜んでる感」に取り憑かれてるんだろうなぁ。 怖いな広角Distagon。