きょうの青空
何年か前、Ultron 21mm F1.8 VMを購入してすぐの頃に、空を大きく入れて長い橋を撮ったことがある。 カラー画像を白黒にし、その時に青の明度を下げると若干ながら赤外写真のような雰囲気になり、コントラストの付き方に面白さを見出してからは、このレンズを付けている時には白黒・カラー問わず明暗差を追いかけることが多くなった。 そうそう思ったような場面があるわけではないけれど、今どきのレンズではここまで明暗差が出るのだろうか? とやや疑問に思う。 光学性能を高めようとするとクセは引っ込む。 カメラの受像センサーの隅々まで平均的に光を当てようとすると、画としてはまったりしてきそうに思える。 程よいシャープネスとコントラスト、それと引き換えに周辺の偏色など使い勝手の落ちる部分はあるのだけれど、「画の主張」する感じは、10年、遠くて20年弱くらい前に設計されたレンズが面白いように感じる。 もしかしたらこの手のレンジ・ファインダー用のレンズ特有の話なのかもしれないけれど。