朝から強い風が吹いて、午後には灰色の雲がものすごい勢いで流れて、夜には雨も降るらしい。
レンズ補正アプリをONにし忘れ、思ったよりも樽型収差が大きく出た。 Photoshopで補正したけどやや不自然に。 これ、Summicron-M 28mmの初代。 現行品ならこの手の歪曲収差は抑えられてるンだろうけど。 それと、割と出る周辺のシアン被り。 このレンズの画作り、はじめは使いにくいと思ったけれど、やっぱり使いにくいけれど、これでないと写せない精細感と臨場感がある。 もしかしたらフィルムで撮ると「奥に何か潜んでいそう」な「28mm感」が出るのかも。 「潜んで」は、その昔にPENTAX Super-TAKUMAR 28mm F3.5を使ったときに思ったこと。 遠くを望む感じの遠近感や、周辺光量が軽く落ちて明るめに見える画面の中心のその奥に、何か背中がゾワゾワする感触を覚えてから28mmは気になる画角。
TAKUMARくらいの手頃なサイズの28mmって、最近ではNikon Zシリーズ、Voigtlander SLシリーズ、ソニーのSEL28F20など思い浮かぶ。 Nikon Zなんて「よく写るレンズ」なんだろうなと思う。 「まんまが写る気負わないレンズ」というイメージ。 Voigtlander SLは、Ultron 40mmのイメージから照らすと「いま撮ったもの≒遠い記憶風」、たぶん。 ソニーのは、Steve Huff氏曰く「Summicron-M 35mmと全く同じ描写傾向」と。 Summicron-M 35mmとは、まぁ「比較するものでもない」かな。 でも「何か潜んでいる感」としてはこれがいちばん近そう。
この写真の丘、以前にBiogonで撮ったっけ。 Carl Zeiss T* F2.8/28mm ZM。 それでレンズのあれこれが頭をよぎったのか...。
そもそも世の中的に「28mm」が少ないように感じる。 ...そんなにたくさんも要らないのかなぁ。 28mmは色々と気になるけれど、手元にはSummicron-Mあるし、...とりあえずそれで良しかな。