マロニエ
マロニエの語源はフランス語の「Marronnier」から来ているのだそうだ。 英語(米語)では「Horse Chestnut」、和名は「セイヨウトチノキ」。
近頃この花を見かけるようになった。
もう22年前になるが、ロンドンを訪れたときに街路樹として植えられているのを見たのが、この木を意識した初めてではないかと思う。 ロンドンからどこへ向かう途中だったか、道路の両傍に整然と赤花・白花交互に植えられたマロニエが続く風景はすごく印象的。 ツアーのガイドさんの説明に「マロニエ」とあり、そのあと日本でマロニエの木を日常のなかに探したが見つけられなかった。 和名で「トチノキ」であればもっと目にしていてもよかっただろうに、遠目に似た葉の付き方をする「ユズリハ」は見かけるのだけど。
ただ、木の姿・花の姿はちょっとだけロンドンで見たのとは違う気がする。 例えば、同じ「松」でもローマ松は、枝ぶりがどうのという感じではなく、ひょろっと高く伸びた幹の上部にぽこんと浮雲を載せたような形で葉が茂る。 そうした地域特有の姿の違いなのだろうか。 ロンドンのそれは、もっと葉が少なく、花が目立っていたように記憶している。