街を眺める
なんと今朝、セミが鳴いていた。 ついでに蚊にも刺された。 久しぶりに気温高め、日中は23.9℃まで上がった、少しひんやりした抜ける青空の朝。 午後からは曇ったが、雨と曇りの多いここ最近には貴重な晴天だった。
いつかのネコも、庭先でからだを伸ばして陽だまりで熟睡の様子。 フェンスに絡んだ朝顔の葉と花の影が歩道に映し出される。 陽の黄色い光とややシャープでコントラストの低い影が秋の雰囲気。
そういえば早朝には、そこそこ高くオリオン座も光っていて、日の出前の空は冬の色をしていた。 紅葉もしないうちに冬の気配を感じて取れる。
きょうもTAKUMARで散歩。 なかなか心地よく写る。 本屋で植田正治の本を見、そのなかの寄稿者、荒木経惟の言葉にある「写っていのはあの世の世界」気分のまま風景を見る。 「黄色いなぁ。」 どうやらUVフィルターが必要以上に黄色(アンバーっぽい)いらしい。 「今日は黄色くていいや。」 少しドライな描写と逆光が苦手そうな年代ものSMC TAKUMAR。 90年代製造のPlanar 1.4/50と比べれば不足感はちょこちょこあるものの、硬すぎずカリカリでもなく妙な甘さがあるわけでもなく、ちょっと程よい風合い。 その昔、Super-TAKUMAR 50mm F1.8でたくさんの写真を撮ったが、案外よい道具を使っていたのかもと思うこの頃。