2020-04-19

古いカバンの奥から出てきたもの


   新型肺炎の影響で自宅待機や在宅勤務の人が多いのだろう、今日の日中はあちこちで片付けと思しき物音が続く。 そしてご多分に漏れずもちらも片付け。古いカバンを開けると、スーパー「SAFEWAY」のエコバッグ。 1997年7月に購入したもの。 あの時既に品薄になっていて、その後、2004年頃に「SAFEWAY」のエコバッグを探したことがあるが、もう店員さんの記憶にも残っていなかった。

   「リサイクル」だ「分別」だと、普通に一般家庭にあるゴミ箱が「ゴミの仕分け」のため分けられていたのに遭遇したのは1990年のアメリカでのこと。 この取り組みの発端はドイツなのだと思うが、矢印が折れ曲がって三角形を象るリサイクル・マークを見始めたのもこの頃。 日常的にはまだ買い物袋は茶色の紙袋で、アメリカでは1週間分の買い物をまとめて行うのが一般的。 紙袋は、どっさりの食料品・日用品がために二重に重ねられ、上部を折り込んで口を閉じることもなく、大柄なご夫婦ふたりでそれぞれ両手にずっしりと抱えてお店から出て駐車場を歩く風景をよく目にしていた。 それから数年して綿の「エコ・バッグ」が世に現れ、いまはナイロンや不織布が主流なのだろうか、「SAFEWAY」や「FOOD LION」の綿の買い物袋は目にしなくなった。

   今年2020年にはニューヨークで、所謂ポリエチレン製の「レジ袋」(プラスチック・バッグ)が使用禁止になるそうだ。 各地域、どこまでリサイクルが出来ているのだろう? とも思うが、方向性が妥当であれば自然保護はよい心がけなのは間違いない。
   ただ昨今の「エコ」は、ちょっと「お金の流れ」が目についていけない。 ニューヨークのレジ袋廃止やプラスチック・ストローの廃止は、技術未達の国が、大量にプラスチック・ゴミを高い処理代金を貰って引き取り、何の処理もせずそのまま海洋投棄する例があるからだという。 環境的に海洋投棄はNG、高い処理代だけを得たいという技術未達の国のあり方は政治的にもNG。 ...どちらも普通にNG。