2022-12-01

Rolleinar

   最近の気になるお気に入りの組み合わせ。 Leica SL2-Sに付けてみたいのだけど、そちらはマウント・アダプタが存在しない。 レンズは「Rollei」製、と言いたいところだけど、どうやらマミヤ光機製。
   Rolleiflex 35シリーズ用に作られたものらしい。 レンズの製造は1977年頃だと何かで確認した覚えがある。 良いレンズだけど、さすがにコーティングが焼けていて、よほどピッタリな光線具合でないと画面が紫っぽかったり、色が浅かったり、茶シブ色っぽくなったりで、少し手のかかる感がある。 それでもなんだかキレイだったりスッキリだったり心地よく収まることもしばしば。 マウント・アダプタの精度のためか、どうも無限遠が出ていないように見えるのだけど、これはどうにもし難いので、ヘリコイドを無限遠に回しきったときにフォーカスが来ていそうな50mあたりに主な対象物が来るように撮ってみたり...。
   Rolleiflexといえば、ずいぶんと昔にRolleiflex 3003が欲しかった時期があった。 3003と、その前身のSL2000 Fは、当時の中判カメラのようにウエスト・レベル・ファインダーのある形で、普通のファインダーのぞき口もある。 変わり種というか、通っぽいというか、併せてライン・アップされていたCarl Zeiss HFTコーティングのレンズ群と相まって、「撮りたい」によく応えてくれそうな風貌だった。
   Rolleiのその前の時代がSL35シリーズなのだけど、写真に写っているRolleinarに見るよう、ドイツ製ではないレンズがライン・アップされていたという。 小型35mm判カメラのRollei 35にしたって、Carl ZeissのSonnar 40mmが付いているからこそも面白みと人気があったのだろうし。 Rolleiflex SL35は、ボディの構成もやや時代遅れだったと言うし、旨味がなかなか見いだせないカメラだったのだろう。 でもこのRolleinarはよく写る。 新品で試してみたいと思うくらい。 マミヤのカメラも興味があった時期もある。 Mamiya 645がそれで、当時、中判カメラのMamiya RZを使っていた感触からレンズ描写の程よい柔らかさと光の回りが気に入ってのこと。 巡り巡ってのいま、そうした様々が合わさったレンズが手元にあるのも面白さを思う。

   ・諸々の出典元:
   ・Rolleiflex 3003
   ・Rolleiflex35 E :
   ・Rolleiflex SL2000F - 1981発売