2015-11-29

僅かずつ


   朝、晴れて澄んだ空気を心地よく陽光が透過する。 もうじき枝から離れる葉の、やや透明さを思う色を今年はよく見る。 紅葉の便りもよく耳にするようにはなったが、身の回りにはいまひとつ無縁な出来事。 足元に生えるの草も未だ冬支度の気配はない。
   昼過ぎから空一面が雲に覆われはじめ、陽の光は弱くやわらかくなり、風の冷たさがだんだんに強まってゆく。 日に日に、気付けばこうした事を繰り返しながら、僅かな変化ながら風の冷たさが強くなってきている。 いよいよ冬を迎える風な空気の匂いがしてきた。