2015-04-20

安堵の夕刻


   夕方は妙な蒸した空気だった。 まだ梅雨には遠く、八重桜が咲いているこの時には不似合いな空気のまとわりつき。
   概ね曇りだったが、夕方には赤とグレーを混ぜたような雲が低く覆った。 局地的だったのか、車を走らせると時折フロントガラスに小さな飛沫がつき、交差点で後ろについた車の屋根は水玉をたくさん載せていた。 急に濡れた路面が現れ、また乾いた路面が現れる。 移動中は飛沫以上の雨には遭わなかったが、着いた先では「虹が出た」という話題が。
   何かが「ほっと」落ち着いたというような不思議な空気の漂う夕刻だった。