美術館へ。
ある写真展へ足を運んだ。
久々の某美術館。 「懐かしさ」もあれば「今」もあって「先」もあって。 いつも不思議な空間。 なかなか訪れる機会が巡ってこないけれど、訪れるたび、つい数日前の続きのように話が始まったり。 時折、ながいことその場で過ごしてきたような感覚が体の中に溶け込んでゆく。
かつての滞在はほんの半年ではあったけれど、初めてこの地に着いた日からは「21年」という歳月がある。 いろいろな記憶や思いは、それぞれに彩度や明度や距離感を得て、また新しく自分の中に入ってくる。 こういう居場所は大事だと思う。
物事には必ず「始め」があれば「最後」がある。
いつか予期せず壊れてしまうものはたくさんある。 「最後」を超え、強固に永続的なものもある。
あらためて諸々を思う。 やっぱり大事だなと、また思う。