2021-01-04

冬の華 ( & Sunny 16 Rule)

   冬の日射しって、けっこう黄色というか赤黄色というか、そうした色合いのイメージが強い。 写真で「冬の日射し」はと言うと、青い光で作るとそれっぽくなる。 夏と冬の日射しの違いはと言われれば... 強さ、というよりも「湿気」の具合かも。 太陽光については たぶんけっこう思い込みがあって、時にその思い込みを利用して季節感を演出してみたり、感じ方の「定石」と「十人十色」のたくさんの組み合わせの面白さを思う。 今回は、普通に「ほぼ撮れたまんま」で現像。
    「SUNNY 16 RULE」というのがあって、世界中どこでも、いつでも、写真の晴天時の露出は「 f16でシャッター速度は感度分の1」というもの。 フィルムやデジタル・カメラの感度がISO400であれば、晴天の露出は「f16の 1/400」だそうな。 その昔、ネガ・カラー・フィルムの箱を開くと、内側の茶色い紙の地の色に表が印刷されていて、晴れ、曇天、日陰などのマークがあり、横に絞り値だったかシャッター速度だったか推奨値が記されていた。 長いこと「そうは言ったって、実際にはその値ではないよね」と思っていたが、考えてみると、野外で露出に迷ったら よく青空にカメラを向けて露出の当たりをつけていた。 マニュアル・モードで多くを撮るのも、結局は「この天気なら f8の1/750」と、ある程度好みの露出をキープしたいがため。 そもそもそれは「この天気なら」という前提が大事なわけで、なんてこと無い、「フィルム箱の裏側の表」通りに撮ってたという話。 ホント、今更ながら...。 これ、最近Youtubeで、写真家 渡部さとる氏のコンテンツを観て「あれ?」と気付かされたこと。 経験を積まれた方々のエキスというのは簡潔で濃くて、客観的で面白い。
   簡潔に... その昔に読んだ、景山民夫氏の小説のタイトルだったと思うが、「だから何なんだ」、「つまり何なんだ」というのが頭をよぎる。 そう、それ。