2019-07-20

タケニグサ


   竹似草というらしい。 草むらには必ずというくらい見かける草だが、名前を知ったのは今年になってのこと。 茎を切るとオレンジ色の液が出てくる。 茎の表面は粉をふいたように白っぽく、葉は柏のような形。 印象としては、全体的にナヨっとしたまま背丈が伸びて、無駄に葉が風に揺れるような風が、どこかオバケっぽくて小さい頃からあまり好きではなかったのだけど、ここ5年くらいだろうか、昔ほど見かけなくなったためか妙に気になる存在に。 写真は花の部分が中心になったが、やはりこの草、葉や茎の醸す不気味さに興味を引かれる。
   そしてこの植物、見た目からは納得し難いが「ケシ科」だという...。 WikiPediaには: 「別名チャンパギクともいい、チャンパ(南ベトナム)付近からの帰化植物と思われたためらしいが、実際には日本および東アジア一帯の在来種と考えられている。」、「アルカロイドの一種プロトピン(protopine)、ホモケリドニン(homochelidonine)、サングイナリン(あるいはサンギナリン、sanguinarine)、ボッコニン(bocconine)、ボッコノリン(bocconoline)、ケレリスリン(英語版)(あるいはケレリトリン、chelerythrine)塩、α-allocryptopineなどを含み有毒。 民間療法で皮膚病や虫さされに使われたが、逆にかぶれることも多く危険である。なお、サングイナリン、プロトピン、ケレリスリンは同じケシ科の有毒植物として知られるクサノオウにも含まれている。 欧米では観賞用に栽培される(英名: plume poppy)。」

   今日もかなりの湿気具合。 セミが鳴いていた。